運転が上手い人の特徴5選
元レンタカー店アルバイト、運転歴10年超のゴールド免許ホルダーの私が思う、運転が上手い人の特徴です。
はじめに
私の話になりますが、大学生の時に、レンタカー屋でアルバイトをしていました。
もともと運転が好きで始めたバイトでしたが、バイト先の先輩は、それまで私が出会った事の無いほど運転が上手な人ばかりでした。
それ以後、自分の運転の未熟さを痛感するとともに、運転の仕方について考えてきました。
今回は、私の10年以上のドライバー歴に基づく、運転が上手だと感じる人の特徴紹介です。
運転の上手い人の特徴
①ドライビングポジションを整える
基本の「き」であるとともに、最も大切な事の一つだと思っています。
自分が運転しやすい姿勢が取れるように、シートやハンドルの位置を整え、ミラーの位置を合わせます。
教習所でも習う、基本行為ですが、運転歴が伸びてくると、この行為をないがしろにする人がでてきます。一方で、その重要性が分かっている人は、これを継続しています。
ドライビングポジションを整えるか整えないかは、料理を作ろうとする時に、よく切れる包丁を使うか、キャベツすら切れない包丁を使うかというくらい、違いのある事です。
運転を分かっている人ほど、基本をないがしろにはしません。
これはよく言われる「助手席の人の首を動かさない」運転といえばイメージしやすいかと思います。
運転が上手な人の運転は、すべての操作が流れるように滑らかです。
アクセルやブレーキはじわっとゆっくり踏んでいく感覚で、ハンドル操作も丁寧です。
こういう運転をするには、各操作を1mm単位で調整しているような感覚が必要ですが、これは運転が上手な人は無意識にやっている事かと思います。
運転の上手い人は、常に周りの状況に対して情報収集をしています。
上手な人は、前も見て、サイドミラーもみて、バックミラーもみて、常に最新情報を取得をし、次の動作に備えています。
運転に慣れない人には、走行中に目の前の信号が赤になり、驚いたように強めのブレーキを踏む人がいます。これは追突される確率を上げる危険な行為です。
こういった信号の切り替わりは、その信号がある交差点の歩行者用信号が、その時に何色であるか(点滅して何色に変わろうとしているか)を確認できていれば、
これから通過する信号に対して、自車を少し加速して通過するのか、減速して停止に備えるかを事前に判断できます。
たまに、よく追突事故にあっている人がいますが、これは「悪運」だけではなく、本人が追突されやすい運転をしている事も影響しているかと思います。
空気を読むのが必要なのは、何も人間関係だけではありません。
運転をするときにも、周りの交通状況を認識する事は重要です。
例えば、常に制限速度を守るドライバーがいるとして、この人の運転は安全でしょうか?
答えはノーでしょう。実際の道路環境では、周りに走る車の速度に合わせて、小さい魚(=自分の車)が魚の群れに合流するように、ペースに合わせる事が必要です。
あるいは、進行方向の先にある遠方で、車が滞っている雰囲気を察したら、交通事故や路上駐車などのトラブルが発生している可能性を予見して、車線を変えたり、別の道に切り替えるなどの対応もできます。
いずれにしても、自分の車と運転だけを考えていては出来ない事です。これらは自分に余裕を持たせて、周りをみるゆとりが必要であり、運手が上手な人はこれが出来ています。
これ一つで、上記①~④をすべてまかなえてしまいそうですが、
運転の上手な人は、頭を使いながら考えて運転をしています。
例えば、信号待ちなどで車間をつめて止まる人がいます。本人は無意識なのかもしれませんが、これは基本的に頭を使っていない行為であると感じます。
理由は、車間を詰める行為の、メリット・デメリットを考えていないからです。
車間を詰めて止まる事は、少なくとも、
・視界にしめる前方車の割合が増える事で、それ以外の情報を拾いにくくなる
・万一の追突時に玉突き事故を発生させやすくなる(自車の被害が大きくなる)
という点で賢明な選択とは思いません。
もちろん例外もあり、後方で右折しかけて車線内に入れない車にスペースを与えるために、あえて車間を詰める事もあります。
いずれにしても、大切なのは、なぜその行為を行うかを考えて評価し判断しているという事です。
さいごに
以前、自動車作りの仕事をしている人と話した際にこんなことを言っていました。
運転の上手い人は仕事もできる
なぜなら、運転は今後発生しうるリスクを事前の想定した上で、対応策を考えて、その状況を乗り切る行為の連続であり、これは仕事の進め方と変わらないから。
免許取りたての頃の私は、速く走れる人が運転の上手い人だと思っていた時期がありました。
でも今は、自分や同乗者が安心した状態で快適に車を動かせる人
が運転の上手な人だと思うようになりました。車は一歩間違えれば他人を殺すことのできる乗り物であり、公道はみんなで使用する場所だからです。これを読んでくださったあなたに、一つでも何か残るものがあれば幸いです。
以上、ありがとうございました。