Pioneer S3 Wireless(ワイヤレスヘッドホン) レビュー
パイオニアのワイヤレスヘッドホン「S3 Wireless」を購入したので使用レビューです。
こんな人におススメ
S3 Wirelessは以下のような方にお勧めです。
外観(写真)
[caption id="attachment_4835" align="alignnone" width="1024"] 本体スイッチは「電源」「音量↑」「音量↓」とシンプル[/caption]
競合比較と私がコレを選んだ理由
私がこのS3 Wirelessを選んだ理由を紹介します。
もともとパイオニア製を使用
私はパイオニアの有線ヘッドホンである「SE-M531」を3年以上使用してきました。
この「SE-M531」には不満もなく気に入っていたので、パイオニア製への信頼がありました。
最近、PC周りの環境を改めている中でケーブルのないワイヤレス製品のスッキリ感を気に入り、ヘッドホンも改革の対象となりました。
外出時にはAnker製のワイヤレスイヤホン「Anker Soundcore Liberty Air 2」を使用しているため、自宅専用のワイヤレスヘッドホンを探しました。
なお私は、電子製品のType-C充電への統一を進めているので、ヘッドホンがType-C充電であることは必須でした。
競合とのスペック比較(SONY WH-CH510)
このPioneer S3 Wirelessを買う際には、 同じ価格帯の競合であるSonyの「WH-CH510」も検討しました。
総じていうと、
- 自宅使用がメインなら「S3 Wireless」
- 移動時も想定するなら「WH-CH510」
という印象です。
~スペック比較~
商品名 | S3 Wireless | WH-CH510 |
ブランド | Pioneer | SONY |
価格(2021年2月時点) | 約4,200円 | 約4,800円 |
ドライバ口径 | 40mm | 30mm |
質量 | 205g | 132g |
充電方式 | USB Type-C ※後述 | USB Type-C |
充電時間 | 2時間 | 4.5時間 |
最長再生時間 | 25時間 | 35時間 |
通信方式 | BT5.0 | BT5.0 |
出力 | BT PowerClass2.0 | BT PowerClass2.0 |
対応コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC |
マルチペアリング | 対応(8台まで) | 対応(8台まで) |
マルチポイント | 対応 ※後述 | 非対応 |
本体ボタン | 電源、音量調整 | 電源、音量調整、曲送り戻し |
その他 | 公式サイトへ | 公式サイトへ |
私がS3 Wirelessに決めたのは主に以下3点です。
- パイオニア製ヘッドホンへの愛着
- 自宅用なので高音質を期待できる40mmドライバー
- ネットのレビューが少ないので自分が人柱に(笑)
使用感レビュー
実際に使ってみて感じた購入前とのギャップを紹介します。
良かった点
音が良い:ワイヤレス(無線)という事で、有線に比べれば音質には劣るところがあると思っていましたが、そんなことはありませんでした。音に立体感がありますし、低音もしっかり出ます。またワイヤレスなのに「サーッ」という雑音(ホワイトノイズ)が感じられない点はGoodです。
電池持ち:購入してまだ1か月ほどしか使用していませんが、充電後の電池持ちには不満はありません。1日3時間くらい使用して、週に1回充電と言う感じです。
マルチポイント:ヘッドホンが複数デバイスのBlueTooth接続を記録し(=マルチペアリング)かつ、デバイス達とヘッドホンとの同時接続ができるのが「マルチポイント」です。
初めて使いましたが、いちいちペアリングをし直さなくても良いのは、意外と便利で気に入ってます
イマイチな点
充電方法:冒頭にType-C充電について触れましたが、どんなType-C接続でも充電できるわけではありません。TypeA-TypeCという形のケーブルでないと充電できません。
個人的にはTypeC-TypeC (Power Delivery)という、より高い電力(18Wや30Wなど)で充電可能なケーブルを使用しているのですが、S3 Wirelessはこういったケーブルを認識しません。
初めて充電を試みたときは故障しているかと思いました。試しに純正のケーブルをつないだところ、瞬く間に充電ランプが点灯。
他のヘッドホンであれば解決する問題なのかは不明ですが上位規格のType-Cケーブルを受け付けないのは不満点です。
耳が痛い:こちらは頭の形など個人差のある問題かと思いますが、私(頭大きめ)の場合は1時間ならつけていられるものの、2~3時間になると耳が痛くなって外したくなります。
アクションゲームには不向き:これはワイヤレスヘッドホン全般に言える事だと思いますが、やはり若干の遅延が発生します。
Youtubeなどを見る際には全く気になりませんが、コンマ何秒の操作が求められるゲームにワイヤレスヘッドホンは不向きだと実感しました。
気をつける点
激しい動きには向かない
自宅使用向きという事はお伝えしましたが、自宅でも室内トレーニングマシーンを使うような状況には向きません。
数時間で耳が痛くなるといっても、密着感が高いわけではありません。
椅子、ソファ、ベッドなどでまったりと使うのに向いています(首を振りながら音楽を聴くくらいなら大丈夫だと思います)。
マルチポイントの使用感
Bluetooth接続の「マルチペアリング」と「マルチポイント」の違いについて触れましたが、
「同時複数接続」と言われてもピンとこないと思うので、具体的な使用感を紹介します。
私の場合、このS3 Wirelessに①スマホ②デスクトップPCを登録(ペアリング)しています。
例えば、①スマホでYoutubeを見ている状態(S3 Wirelessから音が出ている状態)で、 ②デスクトップPCからまた別のYoutubeを再生し始めると、
①スマホの再生が自動的に一時停止されて②での再生に瞬時に切り替わります。 なおこの後②の再生を止めても①スマホが自動的に再生を開始することはありません。
なので
ことはありません。
よく考えたら、複数接続されている状態で、あるデバイスが一時停止されたところで、
代わりにどのデバイスを再生するかBluetooth側には判断できないので、自動再生が始まらないのは当たり前かもしれないですね。
私はマルチポイントを使う以前は「一度に複数デバイスから音を出されても、脳が処理できないな。聖徳太子じゃあるまいし」と思ってましたが、
マルチポイント接続において、聖徳太子になる必要はありませんでした。
まとめ
以上、Pioneerのワイヤレスヘッドホン「S3 Wireless」について紹介してきました。
繰り返しにはなりますが、このヘッドホンが向いているのは以下のような方です。
いままでワイヤレスヘッドホンを使った事の無い方が、手始めに買ってみるには、5千円でおつりのくるS3 Wirelessは、良い商品だと思います。