【コンビニで買える】ウイスキーのおつまみ5選
こんなご要望にお応えして、ウイスキー検定2級所持者の私がオススメする、コンビニで買えるウイスキーのおつまみを紹介します。
1.おつまみの役割 1-1 胃を保護する 1-2 口・鼻をリフレッシュさせる 1-3 マリアージュを楽しむ 2. ウイスキーの飲み方とおつまみ 3. コンビニで買えるウイスキーのおつまみ5選 3-1 ナッツ 3-2 チョコレート 3-3 チーズ 3-4 肉の切り落としパック 3-5 サラミ・カルパス 4. おつまみを合わせる際のポイント 4-1 強さの共通点 4-2 味・香りの共通点 4-3 含有物の共通点
1.おつまみの役割
酒の肴(さかな)などというように、お酒を飲むときにはおつまみが一緒についてくるものです。
そもそも、おつまみとは何のためにあるのでしょうか?
ここでは料理(食べ物)を楽しむためのお酒ではなく、あくまでお酒を楽しむための食べ物(おつまみ)として考えます。
私の考えるおつまみの役割は以下の通りです。
こちらは言わずもがなですが、空きっ腹にお酒だけを入れると胃を痛める原因になります。
特に度数の強いお酒を飲む時は、事前に胃に何か食べ物を入れてから飲むのがオススメです。
また、お酒を飲む際に、手元にチェイサー(水)を用意しておいて、お酒と交互に飲むのも体へのダメージを軽減してくれます。
同じお酒を飲み続けていると、舌がその味に慣れて、美味しさを感じにくくなったり、
鼻も酒に香りに慣れたり、アルコールで麻痺したりして、こちらもお酒を感じにくくなります。
ウイスキーを飲む際に、おつまみを挟むことは、口や鼻をリセットし、新たに口に運ぶウイスキーの美味しさを再認識させてくれる効果があります。
③マリアージュを楽しむ
マリアージュとはフランス語で「結婚」を意味する単語で、お酒と食事の相性が良い事を意味します。
具体的には、その食べ物(料理)の味や香りを口や鼻の中に残しつつ、そこにお酒を含むことで、
食べ物のそれらにお酒の味や香りがまじりあって、美味しさの相乗効果を生むイメージです。ワインでよく使われる言葉です。
ウイスキーにもマリアージュは存在し、ウイスキーの銘柄や飲み方で、食べ物との相性も変化します。
サントリーのマスターブレンダーである輿水精一氏の書籍にもこうあります。
料理の味付けが濃いものやデザートと一緒というなら、ストレートやロックで飲むのが理想でしょう。脂っこい中華のような一品なら、ハイボールで口内をウォッシュアウトすればいい。
燻製とか、魚介類と一緒なら、スモーキーな『白州』がベターでしょうし、筍の煮物であれば、やはり『山崎』が絶対に合う。
輿水精一『ウイスキーは日本の酒である』より
ちなみにウイスキー用語である「マリッジ」も英語で「結婚」の意味ですが、こちらはウイスキーの製造方法(熟成方法)を意味する単語で「マリアージュ」とは意味が異なります。
2.ウイスキーの飲み方とおつまみ
ウイスキーに合うおつまみは、ウイスキーをどう飲むかで変化します。
具体的には、どれくらいの度数でウイスキーを飲むかがポイントになります。
ウイスキーを「ストレート」や「ロック」で飲む場合には、アルコール度数の高い飲み方となり、ウイスキーの主張も強くなるので、合わせる食べ物もそれに負けない強さが求められます。
一方「ハイボール」や「水割り」と言った飲み方の場合は、アルコール度数が下がり、ウイスキーの主張も控えめになるため、主張の弱い繊細な料理とも相性が良くなり、
また同レベルのアルコール度数である、ビールや焼酎の水割りなどと合わせるつまみとの相性も良くなります。
あくまで料理をメインと考えて、ウイスキーをそれに合わせるお供として楽しむ場合には、度数の低い「水割り」や「ハイボール」がよい飲み方かと思います。
3.コンビニで買えるウイスキーのおつまみ5選
まずはおつまみの王様「ナッツ」です。
ナッツにも色々な種類がありますが、ピーナッツよりも香りのあるアーモンドやカシューナッツなどがオススメで、それらが入ったミックスナッツが一押しです。
チョコレートにもたくさん種類がありますが、
オススメはカカオ70%台のチョコレートです。
通常のチョコレートでもおつまみになりますが、ウイスキーには苦み・エグミがあるため、それに近い性質をもったカカオが高濃度なチョコレートがオススメです。
チーズもウイスキーとの相性が良いですが、ウイスキーを「ストレート」や「ロック」で飲む場合は、ウイスキーに負けない濃いチーズがオススメです。
具体的には「6Pチーズ」のような冷たくて水分の多いチーズではなく、おつまみコーナーにおいてある上記のようなチーズがオススメです。
コンビニに200~300円で置いてある、
タンやチャーシューの切り落としパックもウイスキーに合います。
これらも水分を含みすぎず、味が凝縮されているような物が、ウイスキーと好相性です。
これらドライソーセージ類も「ストレート」や「ロック」におススメです。
通常のウインナーでもウイスキーと合いますが、より水分量が少なく、味が濃縮されたサラミ・カルパスは相性ばっちり。
4. おつまみを合わせる際のポイント
ここではその食べ物がウイスキーに合うかを迷った時に、それを判断するポイントを紹介します。
そのポイントとはウイスキーと食べ物に
「共通点」があるか
を確認することです。
具体的には以下の通りです。
例えば、豆腐がつまみであれば、ウイスキーは「ストレート」より「薄めの水割り」が相性が良いでしょう。なぜなら「ストレート」では「豆腐」に対して強すぎるからです。
「お酒」と「おつまみ」の味や香りの強さは、同じレベルに合わせることがポイントの一つです。
「ウイスキーにはスイーツが合う」と言われます。
理由はウイスキーは甘味を持ったお酒だからです。例えば、濃厚なチョコレートケーキなんてのもウイスキーに合うと思います。
「味や香りに共通点があるか」という事を基準に、おつまみ探しをすれば、新しい発見があるかもしれません。
例えば、スコットランドのアイラ島では「ボウモア」というウイスキーを牡蠣(カキ)に垂らして食べる風習があるようです。
これも「ボウモア」が独特の潮臭さを持ったウイスキーであるため、海産物との相性が良いというわけです。
①②を踏まえたうえで更に考えるのであれば、飲もうとしているお酒とつまみに含有物の共通点があるかです。
例えば、ウイスキーにチョコレートが合うのは、両者にポリフェノールが含まれているからです。
ウイスキー・チョコレートそれぞれのポリフェノールの苦みやエグミが、口の中でシンクロして、より美味しく感じられるのです。
あるいは、バーボンウイスキーとバニラアイスなども、共にバニラ香を持ったモノであるため、相性が良いとなります。この場合は、バニラアイスにバーボンを垂らす「大人のアイスの楽しみ方」という感じになると思います。
以上、今回はウイスキーとそれに合わせるおつまみについて紹介させていただきました。
今度コンビニやスーパーに行く際は「ウイスキーに合う食べ物は?」という視点で、店内を物色してみるのも楽しいかと思います。ウイスキーに更に興味がわいた方はこちらの本もおすすめです。