『カスクストレングス』って知ってますか?
ウイスキー好きには常識だけど、
ウイスキーに興味を持ち始めた人 には聞きなれない言葉。
『カスクストレングス』について私の経験を語ります。
目次.
1.カスクストレングスって何?
「カスクストレングス」とググればいくらでも情報が出てきそうですが、
一応簡単にご紹介します。読むのがだるかったら2へどうぞ。
「カスクストレングス」っていうのは、簡単にいうと、
水で薄めてないウイスキーの事です。
通常ウイスキーのアルコール度数は43度か40度であることがほとんどです。 (トリスとかは37度ですけど)
なぜ、どのウイスキーも同じような度数かというと、
水で薄めて度数を一定にしているからです。
蒸留したての透明なウイスキーを
樽にいれて熟成させるのが特徴ですが、
実は樽に入ってるウイスキーの度数って60度前後です。
通常、熟成後に樽からウイスキーを出して、ボトルに入れる前に、
水を加えて度数を40前後まで落とすんです。
逆に、そのままの度数でボトルに入れたのが「カスクストレングス」になります。
ちなみに、ツウ向けなのであまり流通してないし、価格も割高です。
「水で薄めた酒は飲めない」と言って、 カクテルなどを飲まない方が私の周りに何名かいるんですが、 「あなたのそのウイスキー(飲み方:ストレート)、ボトリング時点で既に割ってるよ~」 と心の中だけで言ってます(笑)
2.カスクストレングスについての自論
あ~なんか余計なもの(贅沢)を知ってしまった…
このフレーズに尽きます。
この記事のアイコン画像は、
以前、アイラ島に行った時にラグロイグ蒸留所で買ったものです。 現地だと日本の販売価格(4万円)の4分の1以下でした。
[caption id="attachment_238" align="alignnone" width="300"] ラフロイグ蒸留所 入口[/caption]
カスクストレングスは濃いです。味と香りが。
私はテイスティングノートを取って、
「最初はリンゴで始まって、そこから~、最後は軽いピートの余韻が…」
みたいな事のできる、鼻と舌を現在持ち合わせていませんが、
それでも明らかに通常版と違う。この違いは素人にもわかるレベル。
ストレートでカスクストレングスと通常のボトルを飲み比べると、
カルピスでいうと「原液」と「濃いめの水割り」くらいの差が、
タバコでいうと 14mg と 6mg くらいの差があるのです(私は現在非喫煙者です)。
カスクストレングスを知ってから、通常版を飲むと、
少し薄く感じるようになってしまいました(普通に40度以上あるんですけどね)。
あぁ、舌と脳に贅沢を覚えさせてしまった…orz
もちろん、それでも私は通常版のラフロイグも大好きです。
たまに飲むと「美味しい」を通り越して「ただいま」
という感情が沸き起こります。
地元に帰って安堵のため息が出るような感覚です。
アイラ大好き♪
3. 最後に
ウイスキー好きの戯言という記事になってしまいましたが、
あなたに少しでもプラスになるものがあれば嬉しいです。
ちなみに「カスクストレングス」より更にツウよりなものに
「シングルカスク」なんてのもありますが、
こちらは私は未経験エリアです。
こんな風に、一つのウイスキーの銘柄だけでも、
たくさん種類がありますから、奥が深いです。
お酒との付き合いは一生もの ですね。
飲み続けられる身体でいられるためにも「飲酒はほどほどに」。
以上ありがとうございました!