ウイスキー検定2級 勉強方法
こんな方の為に、ウイスキー検定2級に合格した私の勉強方法と当時の反省を紹介します。
- 公式テキストにひと通り目を通したら 過去問を何度も解きまくる
- 過去問に加えてテキストの内容をカテゴリーごとに整理して覚える
- 過去問は早いうちに集めておく
目次
ペーパーテストでウイスキーに関する知識を問います。
常設の3級~1級に加え、シングルモルト級、バーボンウイスキー級といった
特定ジャンルのみを問うクラスも設けられています。 ウイスキー検定 公式HP
3. ウイスキー検定2級 合格までにかけた期間・時間
勉強期間2週間、約50時間の勉強で合格しました。
短期集中でのぞみ、試験日まで自由時間はすべて勉強にささげました。
平日は3~4時間の勉強、土日は共に6時間程度の勉強という感じ。
私の場合、ウイスキー検定3級に受かれる程度の知識はもともと持っていたので、
いきなり2級で申し込みました。知識ゼロから2級にチャレンジする場合は、
数か月は勉強期間を準備した方がよいかもしれません。
ちなみに、もともとの私の知識がどれくらいかというと…
・ 世界5大ウイスキーの概略は理解している
・ スコッチの6つのエリアを代表する各ブランドを知っている
・ 『マッサン』を全話視聴し、カラオケでは『麦の唄』をいつも歌う
3つ目は試験にはあまり関係ありませんが、その辺にいそうなウイスキー好きというレベルですね。
4.勉強の進め方
① 材料の準備
② 第1回過去問を解く
③ 公式テキストに目を通す
④ 過去問を解きまくる
⑤ カテゴリ毎の整理と暗記
①材料の準備:以下の2つを用意します。
ウイスキー検定 過去問題集9 ※第9回に限らず過去問集を手に入れます。
過去問題集ですが、予算のゆるす限り、試験日が近づく前に余裕をもって、
多め(3冊以上)に準備されることをオススメします。
私は最初、過去2回分(2冊)をAmazonで購入しました。
それらを解きおえて、さらに別の過去問を買い求めましたが、
試験直前になると需要が高まるのか、新品も中古品も売り切れになってしまい、
ついに手に入れることが出来ませんでした。
【2020年6月追記】
2・3級向けの公式問題集が発売されるようです。
本格的に試験勉強をされる方は、過去問と合わせて、こちらも活用されるのが良さそうです。
②第1回の過去問を解いてみる
ウイスキー検定の公式HPから第1回の過去問をダウンロードできるので
時間を計って解いてみます。
3級は100問中60問以上、
2級は100問中70問以上が合格ラインです。
3級を受ける方は2級を解く必要はないと思いますが、
2級を受ける方は2級・3級を両方とも解くのがオススメです。
ウイスキーが好きな人であれば、
無勉強で3級の合格ラインに乗せられるかもしれないけど、
2級は試験対策をしないと難しいと当時の私は感じました。
③公式テキストに一通り目を通す
第1回の過去問を解いて、ザックリと出題イメージをつかんだところで、
公式テキストに入ります。
試験日まで時間がない場合、テキストに時間をかけすぎないに方が良いです。
情報が詰まったこのテキストを、一度読んだくらいで覚えるのは難しいです。
まずはテキストを数日で1周。
読む際には、出題されそうと思ったポイントにマーカーをしておくのがオススメです。
こうする事で、次回テキストを開いた際に
ポイントをパッと見て分かるようにすることが出来ます。
ウイスキー検定は、メジャーな資格試験とは異なり、
受験者の理解を助けてくれる「参考書」や「問題集」が存在しません。
なので、テキストを自分自身で使いやすいように改造・改良していくのがオススメです。
次回テキストを読む、未来の自分を助けてあげるイメージです。
④過去問を解きまくる
ここからは過去問演習の日々です。
毎回、過去問から何問か出題されるようなので、
合格するために過去問演習は必須になります。
本番試験を意識して、時間を計りながら過去問解いていきます。
2級受験の方は、2級・3級の両方を解くのがオススメです。
ここでのポイントは、過去問テキストに直接書き込みをしないという事です。
過去問はウイスキー検定において、問題集の代わりとなる貴重な情報です。
過去問はコピーをとって何度も何度も解きます。
私は「第8回」と「第9回」の過去問を持っていたので
9回2級→9回3級→8回2級→8回3級 →9回2級、、、
という感じでローテーションをして解き、どの回でも90点以上できる状態にしました。
このあと、次の「テキストの内容をカテゴリー毎にまとめる」がありますが、
時間がなければ、過去問を仕上げる事に注力した方が良いです。
優先順位は 過去問仕上げ > テキストのカテゴリ毎まとめ です。
ただし、私が第10回を受けた感覚としては、
過去問だけやっていても、ギリギリ受からないかもしれないという印象を受けました。
ウイスキー検定は回を重ねる毎に難しくなっている印象があり、第10回の受験時にも、
「過去問には無かったけど、テキストで読んだ記憶のおかげでかろうじて解けた」
というような問題がありました。
⑤カテゴリ毎の情報整理と暗記
どの回の過去問を解いても9割以上をとれるようになったら、
テキストにある情報をカテゴリ毎に整理して暗記しました。
具体的には以下のような切り口でテキストから情報を抽出しました。
上4つの方が、下の5つより優先順位が高いと思います。
- イギリス4か国 国花と守護神 組み合わせ 頻出!
- ディアジオ クラシックモルトシリーズ(北ハイ「ダルウィニー」, 西ハイ「オーバン」、、)
- 5大ウイスキー 各国地図と蒸留所の位置(スコッチは各エリア毎に、アイランズと日本も要確認)
- 各国ウイスキー年表
[caption id="attachment_48" align="alignnone" width="1024"] スペイサイドまとめ[/caption]
[caption id="attachment_49" align="alignnone" width="1024"] 各国の歴史[/caption]
- 蒸留所のオーナー企業(サントリー、ニッカなど 馴染みのある会社から)
- ブレンデッドウイスキーとベースモルト(例:シーバスリーガルとストラスアイラ、、)
- ボトラーズとそのブランド(ゴードン&マクファイル「コニサーズチョイス」、、)
- 各国のクラフトディスティラーズ(ハイランド「ローンウルフ」、スペイ「バリンダルロッホ」、、)
- グレーンウイスキー蒸留所(キャメロンブリッジ蒸留所、ローランド、ディアジオ所有、、)
この「カテゴリ毎のまとめ」になってくると、本番で「+1点」を取るための
労力対効果が過去問演習に比べて悪くなってきます。
例えば、ボトラーズとそのブランドを一通り覚えて、ようやく「+1点」という感じです。
まとめた情報を暗記するのは大変なことですが、
私の場合は受験生のように、まとめた紙を部屋の壁に貼るなどして、
寝る前と寝起きにそれを見ながら、声に出して読み上げ、少しでも覚えるように努めました。
私の採点結果です。
70点以上合格で75点。ギリギリでした。
過去問はすべて95点以上取れる状態にしてのぞみましたが、
本番試験ではみたこともない問題が出てきて焦りました。
100点つぶしのような問題もありますね。
このとき、テキスト内容をまとめて覚えておいた事で、救われた問題がいくつかありました。
過去問演習だけでは、70点にギリギリ届かなかっただろうなと振り返って思います。
5. 最後に
私は受験期間が2週間と短かったため、ツメコミに近い勉強をしましたが、
試験日まで何カ月かある方は、
何度も、何度も、何度も、テキストを読み返すのをオススメします。
人の記憶というのは基本的に忘れるようにできているらしく、
情報がくりかえし脳にインプットされることで、
ようやく「必要な情報」として覚えてくれるので、くりかえしが大切です。
また、公式テキストはウイスキーごとの歴史やエピソードなどがたくさん書かれており
単純に読んでいて楽しい情報にあふれているので、
ぜひ時間に余裕をもってウイスキー検定にのぞみ、
今よりもっとウイスキーが好きになってもらえればと思います。