【初心者必見!】ウイスキー基本用語10選
今回はこんなウイスキー初心者の方を対象に、知っていると役に立つウイスキー用語を紹介します。
5大ウイスキー
世界を代表する5つの地域で作られるウイスキーの事。具体的には、
①スコッチ(スコットランド) ②アイリッシュ(アイルランド) ③アメリカン(アメリカ) ④カナディアン(カナダ) ⑤ジャパニーズ(日本)
スコッチ
スコッチウイスキーの略で、イギリスのスコットランドで作られるウイスキー。 スコットランドはウイスキー発祥の地と言われており、飲みやすい物からクセの強い物まで、数多くの銘柄が存在するウイスキー王国。作られる地域で6つに大別され、それぞれに特徴がある。 ※ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウン、アイランズ
バーボン
アメリカを代表するウイスキー。トウモロコシを主原料とし、内側を強く焼いた新樽(作り立ての新品樽)でウイスキーを熟成させる事に特徴がある。バニラのような甘い香りを持ち、他のウイスキーとは明らかに異なる個性を持つウイスキー。
ジャパニーズ
我らが日本で作られたウイスキー。元々はスコッチを手本に作られたウイスキーだが、世界5大ウイスキーの一つに数えられる地位を築く。
どんな飲み方でも楽しめ、万人に受け入れられる、バランスの良い銘柄が多い。
昨今ではシングルモルトを中心に世界的な評価が高まり、日本国内でも入手が難しく、ネットでは定価以上で取引されている事がままある。
シングルモルト
大麦の種が水を吸って芽を出した”大麦麦芽”を英語でモルトという。このモルトだけを原料に作られたウイスキーをモルトウイスキーと言い、一つの蒸留所(ウイスキーの工場)のみで作られたモルトウイスキーをシングルモルトという。
独特の個性を持つ銘柄も多い。 「単式蒸留」という原始的で手間のかかる方法で作られ、製造コストも高くなりやすい。※焼酎でいうと「本格焼酎(乙類)」
グレーンウイスキー
大麦麦芽(モルト)以外の穀物から作られたウイスキーの事。「連続式蒸留」という大量生産が可能な効率的な方法で製造され、モルトウイスキーに比べて安価にウイスキーを製造できる。
シングルモルトに比べると、主張の少ない、飲みやすいウイスキーになる。
サントリー「知多」のように、純粋なグレーンウイスキとして販売されるケースは珍しく、大半のグレーンウイスキはブレンデッドウイスキーの調合に使用される。※焼酎でいうと「甲類焼酎」
ブレンデッド
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜて作られたウイスキー。 ウイスキーのブレンダー(作り手)が何十種類ものウイスキーを調合して、人が生み出されたウイスキーであり、世界で消費されるウイスキーの大半はこのブレンデッドである。
調合するウイスキー次第で、製造費や販売費も調整することが出来る為、価格帯も広い(サントリーであれば「トリス」も「響」も、同じブレンデッドである)
蒸留
発酵してできたモロミ(この時点ではウイスキーはビールのよう)を水とアルコールの沸点の違いを利用して度数の高い酒にする工程。
英語ではディスティレーション(Distillation)。大きく、原始的な蒸留方法である「単式蒸留」と近代的な蒸留方法である「連続式蒸留」がある。
単式蒸留に使われる「ポットスチル」という蒸留器は、ウイスキーをイメージさせる象徴的な形状をしており、ウイスキーのボトルもこれを模していると言われる。
[caption id="attachment_1803" align="alignnone" width="167"] アードベッグ蒸留所のポットスチル[/caption]
熟成
ウイスキーを木製の樽に入れて一定期間、寝かせること。英語だとマチュレーション(maturation)。
寝かせている間に、ウイスキーに含まれる原料由来成分や水分子、木から出た成分が交わり合って、ウイスキーは変化していく。一般的には、アルコール刺激がまろやかになり、徐々に木の成分がウイスキーに移り、ウイスキーは茶色くなっていく。
また樽は何度か使いまわして使用され(リフィル)、直前作られた酒の成分を吸った樽が、新たなウイスキーにその影響を与える。
基本的に熟成年数が長い物ほど、ウイスキーは高価になる。スコッチで主流なのは10年・12年。 逆に年数表記のない若めのウイスキーはノンエイジと呼ばれる。
カスク
樽全般の事を「カスク」という。バーボンなどに使われる小さめの樽は「バレル」と呼ばれる。
通常ウイスキーは、いくつもの樽から取り出したウイスキー同士を調合して味や香りを整えた物が、ボトルに入れて売られるが、一つの樽からのみのウイスキーは「シングルカスク」や「シングルバレル」と呼ばれる。これらは嗜好性の高い(値段も高い)、通なウイスキー好きの為の商品である。